1955-07-14 第22回国会 参議院 農林水産委員会 第27号
○三浦辰雄君 そうすると、下値について、今のお話は中庸生産費あるいは澱粉その他との客観的総合性から出てきた値段ですから、一応一口に言えば、そういうお考えで僕は事実しようがないと思うのですが、しかし私はいわゆる下値を割った、勉強をした、あるいは無理をするかも知れないが、とにかくそういう値段が出てくることが、これからの情勢の見通しの問題ですけれども、あり得るのではないか。
○三浦辰雄君 そうすると、下値について、今のお話は中庸生産費あるいは澱粉その他との客観的総合性から出てきた値段ですから、一応一口に言えば、そういうお考えで僕は事実しようがないと思うのですが、しかし私はいわゆる下値を割った、勉強をした、あるいは無理をするかも知れないが、とにかくそういう値段が出てくることが、これからの情勢の見通しの問題ですけれども、あり得るのではないか。
それを是正して価格政策の面から中庸生産費等によって価格政策を立てていけば、自然にこれらの過剰設備というものはある程度整理統合されていきはしないか、この程度のことは通産大臣お考えにならないと、いつまでたってもボロ工場温存政策であって、産業の合理化にはならんと思うのですが、どうでございましょう。
よしんばそれが中庸生産費によつて規定されたといたしましても、よりコストの安い業者というものはあり得るわけです、その人たちが抜けてしまうという可能性もここに出て来るのではないか。
これはその業界の中庸生産費であるという点をとつた場合には、アウトサイダーもそう乱暴な取引はできないだろう、それによつて規制される、そういうふうに解していいわけですか。
従いましてこれの生産費はいわゆる中庸生産費をとるほかはないのでありまして、個々の農家の再生産費を確保するということは参酌するわけに行きません。その中庸の生産費を参酌する、こういうことなのであります。
○小笠原国務大臣 中庸生産費の出し方につきましては、農林省におきましていつもこれを調べているのでありまして、それについてのこまかいことは、どういうふうに調べるかについては食糧庁長官より答弁さすことにいたしますが、但し今お話になつたように、個々の農家の生産費を調べるということは、おそらく人力では私は不可能ではないかと考えます。
生産費にいたしましたところで、どうもこれは五百五十万農家のピンからキリまでの生産費でありますので、その中庸生産費をどこにとるかということについて、いろいろ問題もございます。原価計算のような形で、一番高いところをとるのもいいかもしれませんが、これは不当に高めることになり、消費者に対する問題もございますので今日のところまだ一応パリテイ方式をとつて行くべきではなからうかと考えております。
そこでしからば中庸生産費という問題が起つて来るでありましよう。しかし五百五十万戸の相当大部分、極端にいえば八割くらいの農家の調査をして、一つの中庸生産費を考えるということも、行えばある程度妥当なものが出るかもしれない。しかしなかなかその点については現在資料もございません。
そういう差から来る問題でありまして、その点については、私たち研究の結果は、農林省で考えられておつた三千戸近くの生産費全体の中庸生産費をとつて見ると、大体に先ほど農林大臣の言われるような価格になつて来たわけであります。
むしろあの案に取入れられた調査中の中庸生産費をとりますと、線の引き方もありますが、大体今の五千五百円前後くらいになる。今度政府のいろいろの考え方ですと、五千五百二十九円でありまして、いろいろと研究し盡した結果がそうなつておるのであります。最終のことは今研究中でありますから申し上げられませんが、そういうこともよく御了承願つておきたい。
生産費調査に基きまして米価を決定いたしました際も、これは御承知だと存じまするが、計数をかえた価格というものはなかなか実際問題といたしまして設定が困難でありまして、当時におきましても、中庸生産費をとりまして価格をきめておつたわけであります。一本の価格にしておつたわけであります。北陸地帶、東北あるいは北海道等につきまして特殊の米価を設定する考えは、ただいまのところ持つておらぬわけでございます。
○安孫子政府委員 食糧管理法第三条に、價格の決定につきまして、生産費その他の経済事情を参酌してやるという規定がございまして、これが昔からの規定でございますが、御承知のように従前は直接生産費を調査し、その中庸生産費をとりまして、なおそのほかに物價参酌あるいは率勢米價等も考慮いたして、決定いたしておつたのであります。
勿論石炭を使いまして造つた製品の價格を決めるに当りましては御承知の通りでありまして、個々の工場の原價を中心にして、それでプール價格を作る場合もございますし、或いは又中庸生産費というものをとるとか、モデル工場で生産費をとる場合もある。